現代の山火事

初めてインパスターズと対バンした時の話。

大音量でロックを鳴らすガレージやパンクの先輩たちの中に混じって

僕はソロで出演した。

誰も自分のことなんて知らない。

ましてや1人でポロポロと歌うやつなんて誰も期待してない。

僕のライブ中はフロアは話声で溢れていた。

そんな中インパスターズの人たちは真剣に前の方でライブを見てくれていた。

嬉しかった。

 

終演後メンバーの人たちと飲んだ。

酔っ払っていて何を話しているか全然分からなかった。

「君は和製サザンだ!」と言われたのは覚えている。

 

ギターのコウさんに「好きなベーシストは誰だ?」と聞かれ

「ジャー・ウォブルです」と答えたら合格をもらった。

 

その後家に遊びに行くようになりたくさんのレコードと映画を見せてくれた。

そして先に寝るのはコウさんだった。

 

そんなことをしているうちにジンヒトシさんとイシダリュウヘイ君とスタジオでセッションすることになった。気付いたらそれがバンドになった。

100くらい候補があがったけど(ハーレーダビッドソン・アマデウスとか)

「現代の山火事」というバンドになった。

お披露目ライブは12月29日東高円寺U.F.O.CLUB。

 

あの日ジャー・ウォブルと答えていなかったらどうなっていたのか。

そんなことを思い出しながら朝ジャー・ウォブルのレコードを聴いた。

 

それは、まったく今の気分じゃなかった。