数字のさみしさ

数字のことを考えるとさみしい

2022年にはもう触れられないし
ましてや1998年にも1877年にも触れられない
5月にも1月にも触れることができない
数字は走って逃げていくわけでもないけど
川の水のように流れていくわけでもない
時計を止めようと秒針にぶら下がることを
試みた人がいたけれど
高さ3mのところから落下して
左肩を脱臼していた
果たして数字はどこを目指していくのだろう
このレコードのA面が終わるまでは
正座して考えてみることにするーそうか
DJがレコードを擦るのは
この数字を止めるためだったのかーと

僕は左肩を脱臼したくはないので
レコードを擦るのはやめることにする。